2020年2月26日 ナレッジ

急速に拡大するグローバルなIoT回線!LPWAの中でも注目度の高いSigfoxとは?

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sigfoxとは?

モノのインターネット化が進みIoTという言葉が一般的になってきた今、IoTに最適な無線通信規格に関して様々な開発が進んでいます。特に、低消費電力かつ遠距離通信が可能な通信方式としてLPWA(Low Power Wide Area)が注目され、様々な通信規格が登場していますが、今回は、そんなLPWAの中でも注目度の高い「Sigfox」についてご紹介します。なぜ「Sigfox」が注目を集めているのか、活用事例を交えながら分かりやすくご紹介していきます。

IoTネットワーク「Sigfox」とは

Sigfoxの位置づけ

IoTで活用される通信規格は多岐に渡りますが、SigfoxはLPWA(Low Power Wide Area)に属しています。LPWAとは、低消費電力で広いエリアをカバーできる無線通信規格で、センサーなどの小さいデータを扱うIoT用途で大きな需要が見込まれている規格です。

1国1事業者のSigfoxオペレーターがネットワークを構築

Sigfoxとは、2009年にフランスで設立されたSigfox社によって提供されているネットワークサービスです。 Sigfox社は、1国1事業者とオペレーター契約を結び、その事業者がネットワークを構築運用することで、グローバルなSigfoxネットワークを構築しています。Sigfoxはグローバルに統一されたネットワークになるため、開発したIoTソリューションをそのまま海外展開することもできるのです。日本では、KCCS(京セラコミュニケーションシステム株式会社)がその役割を担っており、全国に基地局を設置しSigfoxサービスの提供を行っています。

日本でも広がるサービスエリア

日本国内においても、サービスエリアは急速に拡大しています。KCCS社は、2017年2月から東京23区内の一部の地域でサービスを開始し、エリア拡大を続けてきましたが、2019年10月時点で、国内人口カバー率95%まで拡大されています。

KCCS社の発表によると、当初のエリア拡大計画では、2019年3月までに人口カバー率85%を達成する予定だったそうですが、Sigfox通信サービスの需要の高さから計画を前倒しで進めたとされており、このことからも注目度の高さが伺えます。利用可能環境が整うことで、山間部など通常の回線が利用できなかった地域でも活用できるようになり、マンパワーで解決できない課題の解決をIoT技術が担えるようになります。

▼Sigfox社が提供する最新のエリア情報
https://www.sigfox.com/en/coverage

Sigfoxの特徴

では、Sigfoxは他のLPWAの通信規格とは何が違うのでしょうか。Sigfoxの特徴をご紹介します。

センサー通信に最適な通信規格

Sigfoxは、1回あたり12バイトのデータを最大140回送信する通信で、極めて軽量なデータを扱う通信規格です。これにより、大量のデバイスを接続することができるため、センサー通信に特化した技術と言えます。また、データが少ないと消費電力を抑えることにもつながり、電池交換または充電の頻度も少なくて済みます。

圧倒的に低価格!年間100円以下で利用も?

4G回線とは異なり非常に安価で利用できるLPWAですが、特に低速で軽量データを送ることに特化したSigfoxは、一台当たり年額数百円で利用できます。従って、多くのデバイスを導入しても費用を抑えることができるのが特徴です。

バックエンドクラウドサービスも完備

SigfoxはSIGFOXバックエンドクラウドという、バックエンドクラウドサービスが用意されており、デバイスから送信され、基地局で受信されたデータが蓄積される仕組みになっています。Sigfoxバックエンドクラウドには、サードパーティーのWebサーバとの連携のために、データを取得するためのWeb APIが用意されています。また、SIGFOXデバイスから送信されたデータを、都度、サードパーティのWebサーバにHTTP/HTTPS(GET、PUT、POST)で転送するコールバック機能も具備されています。

移動体通信には不向き?

IoT活用に非常に魅力的なSigfoxですが、自動車や電車などの速度では通信は不向きとされています。自転車ほどのスピードであれば、移動していても問題ありませんが、自動車移動体通信に特徴を持つ、ELTRESやライセンス系のLTE-Mを活用した方が利用する方が良い場合もあるでしょう。回線ごとに強みも異なるため、弊社ではユースケースによって最適な回線を選択し、使い分けることを推奨しています。

Sigfox活用事例

農業管理システム 「トラクター転倒検知・通報システム」

株式会社ジョイ・ワールド・パシフィックが提供する「トラクター転倒検知・通報システム」では、農耕トラクターの転倒や転落をいち早く知らせるサービスです。農業機器における事故で多いと言われるトラクター転倒での死亡事故防止のためのサービスです。ブレーキの連結忘れをアラートする機能や、Sigfox独自のシステムで可能な位置情報取得でトラクターの監視を行うことができ、必要な時に位置情報が取得できるSigfoxの特徴を生かしたサービスです。

災害監視システム「落石監視システム」

佐鳥電機株式会社からは傾斜角度の定期通知を行うことで、雨や雪など自然現象により徐々に変化していく斜面の状態を監視できるサービスが提供されています。一定角度以上になった場合に緊急アラートを出すこともでき、さらに最大10年間もの間バッテリーが持続するため、点検などの必要もありません。低頻度かつ省電力で実現できるため、Sigfoxと相性の良いサービスですね。

他にも見守りや物流、設備監視、インフラ等活用されている事例や、家の中で使うホームセキュリティでの活用も多く見られます。Sigfox対応のデバイスも続々と開発されており、今後も新たなソリューションが開発されるでしょう。

最後に

Sigfoxについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。世の中のIoT化が進み様々なモノがインターネットで繋がる時代である今、いかに低価格でサービスを提供できるかがIoT市場の課題になっています。Sigfox回線は、IoTに特化した形態を取ることで通信費を安く、導入のハードルも低いのが特徴です。Sigfox通信の普及がIoT市場の今後の可能性を広げることは間違いありません。

通信技術の進化により、以前より格安でIoTに取り組める環境が整ってきています。ぜひ、みなさんのビジネスにも取り入れてみてはいかがでしょうか。

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